「とろから」って何?浅草新名物の変わり唐揚げに注目!|から活日記

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からあげをとろろ芋でコーティング!?

 とろろ芋を使ったさまざまな料理を提供するとして人気の『浅草むぎとろ』。こちらの雷門店では「とろから」という、とろろ芋を使ったからあげを食べることができます。最近、他の食材を組み合わせて作る味バラエティー系からあげが多く、これもそのひとつ。まだ大きな話題にはなっていないので、今のうちに!と思い、取材に向かいました。

 お店は浅草寺・雷門のすぐそば。店舗の入り口で<とろから・300円>を2本購入すると店員さんが「中でどうぞ」とカウンター席に案内してくれました。

 とろからは、割り箸と同じ長さの串にささった状態で、通常のモモ肉からあげで3個分ほど。ちょっとイレギュラーなアメリカンドッグにも見えます。素揚げした鶏肉にとろろ芋をからめ、さらに揚げているそう。からあげは2度揚げするとジューシーさが増すので、これは期待大です。

 からあげと言っても、衣はとろろ芋。歯を立てるとフワリとした感触が待っています。一見、固そうなルックスに反して、あまりにも柔らかく、ちょっと面喰いました。いつもカリ・ザク系の衣に接していることもあり、これは新しい食感! とろろ芋の味がもっと強烈に迫ってくるかと思いきや、意外にも鶏肉とはケンカしない、よくマッチした味わいです。特有の粘りがかすかにあるもののしつこさは一切なし。

 肉も柔らかく、肉汁もたっぷり。とろろ芋の衣に包まれているので、口の中でフワフワとしたやさしい食感を楽しめます。ほんのりと芋の甘みも感じることができました。おやつにもぴったりな味だと思います。1本にモモ肉3個分で、分厚いととろ芋にくるまれているため、ボリュームもあり食べごたえも十分。

 私が店内にいる間、何人かの外国人観光客とおぼしき方が店頭でこのとろからを買い求めていました。串に刺さっているので、歩きながら食べることもできます。浅草観光のお供として、今後注目を集めるかもしれません。

●SHOP INFO

店名:「浅草むぎとろ・雷門店」

住:東京都台東区雷門2-17-10
TEL:03-3843-1066
営:10:00 ~ 18:00
定休日:年中無休

●著者プロフィール

松本壮平

ライター・編集者。一般社団法人日本唐揚協会認定カラアゲニスト。生まれも育ちも「からあげの聖地」である大分県中津市。美味しいからあげを求めて東奔西走する「から活=からあげ探索活動」に明け暮れている。